【対策】エアコンの油汚れを掃除する方法｜油汚れに強いメーカーは？

エアコンは年間通して部屋を快適な気温にしてくれます。できるだけ電気代をかけず安全にエアコンを使いたいですよね。エネルギーを効率よく使い、きれいな空気を部屋に送るには定期的にフィルターなどのお手入れが必要です。

しかし、エアコンのお手入れを後回しにしている方もいるかもしれません。エアコンにはホコリだけでなく、油汚れも付着します。汚れを放置するとさまざまなデメリットがあるので、掃除を怠ってはいけません。

今回はエアコンに油汚れが付く原因や清掃方法を解説します。さらに、油汚れに強いエアコンのおすすめモデルも紹介。エアコンの油汚れに悩んでいる方や汚れを最小限に抑えたい方はぜひチェックしてください。

エアコンがベタつく原因は、以下の2つに分類できます。

• 料理に使う油
• 換気扇の汚れ

エアコンがベタベタするのは、料理に使う油が付いたためである場合が多いです。キッチンで油を熱して調理すると、油煙となり空気中を漂います。その結果、エアコンがキッチンから出た油煙を吸い込み、エアコンがベタつきます。

通常、キッチンで調理用の油を使う時は換気扇を回します。換気扇が汚れていると十分に油煙が吸い込まれず室内を浮遊するため、稼働中のエアコンが油煙を吸ってしまいます。なお、タバコのヤニもエアコンのベタつきの原因になります。

エアコンを掃除しないと以下のトラブルにつながりやすいです。

• カビが生える
• 水漏れする
• 風が臭くなる
• 電気代が上がる

エアコンのフィルターには自然とホコリが付きます。ホコリはカビの胞子を含んでいるため、掃除をしないとカビが繁殖する場合があるので要注意です。カビが繁殖するとエアコンから出てくる風が臭くなり、肺炎のリスクも発生します。

また、汚れが溜まるとエアコンが効きづらくなります。設定した室温になるには多くの電力を必要とするため、電気代が高くなる恐れも。効きにくいからといって夏に設定温度を下げると、内部で結露が発生するため水漏れにも繋がります。

重曹はキッチンや浴室など、幅広い場所の掃除に使えるので便利です。エアコンのフィルターにも効果的なので、油汚れ対策として活用しましょう。以下の順番で掃除していきます。

1. バケツなどに40℃以下のぬるま湯を2L用意し重曹を大さじ7杯程度混ぜる
2. 取り外したフィルターを浸けしばらく放置する
3. 2~3時間経過したらフィルターを取り出し歯ブラシなどで軽くこする
4. 汚れが落ちたら水でしっかりすすぎ乾燥させる

フィルターをエアコンに取り付けるのは、完全に乾いた後です。湿った状態で取り付けると、カビが発生する原因になるので注意しましょう。フィルター掃除については、以下の記事でも詳しく解説しています。

黄ばみを落とすには、スプレータイプのカビ取りハイターがおすすめです。黄ばみを取りたいパーツを取り外し、カビ取りハイターを吹きかけます。5分程度放置したら、シャワーなどで洗い流しましょう。カビ汚れとともに黄ばみがきれいに落ちます。

ただし、カビ取りハイターはアルミニウムには使えないので、アルミフィンに使うのは止めましょう。パーツを取り外さないでスプレーすると、アルミフィンにカビ取りハイターが付く恐れがあります。アルミフィンは水で洗い流せないため成分が残り、錆びてしまうので注意が必要です。

カバーとルーバーの掃除をする時は、まずパーツを外します。外し方は機種ごとに異なるため、取扱説明書に従いましょう。無理な力を加えると破損する恐れがあるので、丁寧に外すのがポイントです。

1. それぞれのパーツの取り外しを済ませる
2. 浴室など水洗いできる場所にパーツを持っていく
3. 歯ブラシに中性洗剤を付け油が付着している箇所をこすり洗いする
4. ベタつきが落ちたらシャワーですすぎ洗剤を完全に落とす
5. すすぎが完了したらタオルなどで水気を拭き取りしっかり乾かす

最後に、取扱説明書に従って取り付ければ作業完了です。

エアコン掃除にマジックリンは有効です。マジックリンなら、フィルターの除菌ができるのでおすすめです。まずはホコリや汚れを落としてから使用しましょう。ポイントは、こすらず放置しておくことです。吹きかけてからスポンジやブラシでこすると、フィルターに穴が開く原因になります。

また、マジックリンがフィルターに残っていると、異臭の原因になるのでしっかりと洗い流しましょう。最後の拭き上げも忘れずに行います。

アルミフィンやファンなど、機器の内部にある部品は取り外せません。そのため、エアコン掃除に慣れていないと自分で油汚れを取るのは難しいです。エアコンクリーナーが市販されているものの、故障の危険性が常にあります。

エアコン内部の掃除はハウスクリーニング業者に依頼すると、安全かつきれいに掃除できます。エアコン内部のクリーニングの頻度は通常のエアコンは1年に1回程度、お掃除機能付きモデルは2年に1回程度がおすすめです。エアコンの掃除を依頼できる業者としては、以下のおそうじ本舗などがあります。

キッチンから出た油煙がエアコンのある場所まで飛ぶのは、キッチンの換気扇が油煙を吸い込めていないためです。換気扇フィルターを掃除すれば詰まりが解消され、油煙をしっかり吸い込めるようになります。その結果、エアコンまで飛ぶ油煙が減り、油汚れが付きにくくなります。2週間に1回程度のペースでお手入れするのがおすすめです。

換気扇は24時間回すのが理想ですが、絶えず騒音が出続けるのはストレスになります。調理開始の約5分前から換気扇を回すと、空気の流れができた状態で調理が可能です。また、調理終了後すぐに換気扇を止めると蒸気を吸い込みきれず、エアコンの方へ流れてしまいます。油を使い終わっても換気扇はしばらく回しておきましょう。

エアコンは室内の空気を吸い込み、冷却または加温して室内へ送り出す家電です。そのため、風量や風速が上がると吸い込む力が強くなります。エアコンの油汚れを最小限に抑えるには、キッチンで油を使う時はエアコンを弱に設定するのがおすすめです。もし我慢できるのであれば、一時的にエアコンを止めれば、さらに油汚れ防止の効果が高まります。

エアコンに付いた油汚れの落とし方は、ぬるま湯に重曹を大さじ7杯程度を入れ、そこにフィルターを約2時間浸け置きします。その後、フィルターについている汚れを軽く磨いて洗い流します。ひどい油汚れも落としやすくなるので、ぜひ試してみてください。

キッチンでエアコンを使うなら、油汚れに強いエアコンがいいですよね。ここからは、油汚れに強いメーカーを紹介します。

日立のエアコンには、油汚れに強い「凍結洗浄機能」が備わっています。凍結洗浄の仕組みは、まず熱交換器の温度を一気に下げて霧を発生させます。そしてエアコン内部の汚れに付着させてから、霧を溶かして内部の汚れを一気に洗い流す機能です。

掃除のタイミングは自動で行われるので、手間がありません。しかも内部もステンレス素材なのできれいに保てます。油汚れが気になるキッチンで使用するのにおすすめで、ルームエアコンのしろくまくんにも搭載されています。

三菱電機のエアコンには独自開発された「ハイブリッドナノコーティング」があります。水に馴染みにくい油などの疎水性や、水に馴染みやすいホコリや砂塵などの親水性の汚れに強いので、どの部屋にもおすすめです。エアコン内部に汚れを付着させないので、汚れが原因で性能が低下する可能性が少ないです。

未来的な赤外線「ムーブアイ」は人がいる場所を感知し、体の部位ごとに0.1度単位で計測が可能です。心地いいと感じる温度に差がある人と同じ部屋にいても、ピンポイントで温度調整をしてくれるので快適に過ごせます。高グレードになると人工知能を搭載したモデルもあります。

そのほかにも「パーソナルツインフロー」で左右に気流を作りだします。強さや向きを左右で変えられるので、1台で2役分を働きます。

キッチンで油を熱している時にエアコンを回すと、エアコンが油煙を吸い込む可能性があります。特に、リビングやキッチンの近くにエアコンがある家では注意が必要です。油汚れが付いてしまったら、健康や電気代節約のためにしっかり掃除しましょう。