エアコンのプロペラおすすめ6選｜業務用や自作・取り付け方法も【ハイブリッドファン】

夏の暑い時期に使うエアコンは、部屋の中が一気に涼しくなって快適ですが、直風が気になりますよね。またエアコンの吹き出し口からくる風が直接当たって、体が冷えてしまったり体がダルくなってしまったりする「エアコン疲れ」も心配です。

そんなときに便利なのが、エアコンに取り付けるプロペラ「ハイブリッドファン・エココプター」です。プロペラを吹き出し口に付けると風が循環され、直撃風を解消・省エネ効果も期待できるなどメリットがたくさんあります。

そこで今回は、ハイブリッドファン・エココプターの効果や取り付け方を詳しく解説します。「プロペラを付けても効果なしでは？」と疑問を持つ方もおられますが、本記事を読めばメリットを感じられます。業務用エアコンや、プロペラの自作方法、さらに記事の後半ではプロペラのおすすめ商品もご紹介しているので参考にしてみてください。

ハイブリッドファンは、オフィスなどにある天井に埋め込み型のエアコンに付けるタイプのプロペラです。吹き出し口に直接プロペラを付けるだけなので、取り付けも簡単です。エアコンのサイズに合わせて羽が大きく設計されているので、パワーが大きいのも特徴です。

エアコンを運転するとプロペラが回るので、風を効率よく循環させて一箇所に風が溜まるのを防げます。このハイブリッドファンは大型のため、基本的には業務用のエアコンに取り付けるものになります。

エココプターは、家庭用の壁付けのエアコンに付けるタイプのプロペラです。ハイブリッドファンよりも小型の形状で、吹き出し口に直接プロペラを付けられます。家庭用エアコンは横に広い形状で風も横に広がって出てくるので、プロペラは左右2箇所に設置します。

風車のような形状で、エアコンを運転するとプロペラが回り風を部屋全体に循環可能です。プロペラ自体も小さく目立ちにくいので、最近では一般家庭で付ける方も増えています。

エアコンのプロペラの効果として最も大きいのは、効率のいい風の循環です。オフィスや業務用のエアコンは大型でパワーがあるので、一気に風を送れますが、吹き出し口周辺に風が溜まりやすくなります。プロペラを付けるとその溜まった風を部屋全体に回せます。

エアコンの風の循環が悪いと、一箇所に風が直撃してしまい効率が悪くなります。そのせいでこまめに空調を変えたりしていると電気代のムダにもつながってしまうので、エアコンの風がうまく循環されてないと感じる方は、プロペラを付けるのをおすすめします。

エアコンは暑い夏にはキンキンに冷えて快適ですが、一方でその冷えが体の疲れやだるさにつながります。最近ではエアコンによる夏バテの「冷房病」になる方も増えています。冷房病はエアコンの風が直接体に当たることで、より影響を受けやすいのです。

そのため、できるだけエアコンの風を直接体に当てないように、風を分散させる必要があります。エアコンのプロペラがあれば風を部屋全体に循環させるので、直撃風を防いでエアコン疲れの解消にもつながります。

エアコンのプロペラはエアコンから出る風だけで動き、空気を分散します。そのため、電気工事の必要がなく電気代もかからないのが特徴です。風が循環すると温度のムラがなくなり、空気の循環効果と合わさって効率的な室温変化が可能になります。

風が効率よく循環すると、エアコンの設定温度を1~3℃程度高く設定ができます。それにより消費電力を減らし、電気代の節約につながります。オフィスや広い部屋では部屋全体を冷やすのにパワーを多く使い消費電力も大きくなるので、節電のためにもプロペラの使用がおすすめです。

エアコンプロペラは「エアコン疲れの防止」や「電気代の節約」になります。ここからはおすすめのエアコンプロペラのメーカーについてご紹介していきます。購入を検討されている方は参考にしてみてください。

キングジムは「おどろき・快適・仕事と暮らし」をコンセプトに、小物から電子機器までさまざまな商品を販売しているメーカーです。メーカーのエアコンプロペラは、主にオフィスで使用されているような、天井に取り付けられた空調機用です。

使い方は天井の空調機にファンを取り付けて、エアコンの風を循環させます。そのため空気が循環して室内の温度にムラがなくなり、直撃風も防げます。さまざまな人が働くオフィスに取り付ければ、熱い夏場も快適ですね。

気になる電気代ですが、エアコンの風でファンを動かすので、取り付けたからといって上がりません。むしろ空気が循環するため、電気代が節約できます。またハイブリットファン対応の、「貼るだけフィルター」も別売りされており、汚れ・省エネ対策におすすめです。

ダイアン・サービスはエアコンの風よけ商品「エアーウィング」や、空気をコントロールできる機能性エアコンフィルターを販売しているメーカーです。自宅のリビングやオフィス・レストラン・病院・工場などさまざまな場所で使用できます。

エアーウィングの魅力はオールシーズン対応で、今あるエアコン取り付けられることです。そのため新たにエアコンを購入する必要がありません。また設置はワンタッチで行えて、ネジや穴あけは不要なのも嬉しいですね。

エアコンの直撃風・温度ムラ・冷房病を防げるエアーウィングは、省エネ・乾燥対策にも最適です。プロペラ以外にもフィルターや断熱マットなどが販売されているので、購入する際はチェックしてみてください。

以下、ハイブリッドファンの取り付け方を解説します。

1. センターメンバーの穴に羽根のスポークシャフト部分を奧まで挿し込む。
2. タッピンネジの頭がセンターメンバーに当たるまでしっかり締め、抜けないか確認。
3. 残りの羽も同じように取り付け、センターメンバーカバーをネジを締めた箇所にはめる。
4. 空調機の蓋を開けてフィルターを外し、蓋の内側に取付板を設置する。
5. 蓋の中心部に、蓋を台座と取り付け板で挟み、台座を蓋の外側から取り付ける。
6. 空調機の蓋を閉めてエアコンの台座にファンユニットのナットを固定して完成！

以下、ハイブリッドファンの外し方を解説します。

1. ファンユニットが落下しないように手で支えながらノブを左に回してゆるめる。
2. ファンユニットを少し持ち上げる。
3. プレートの矢印側へ向かって、台座からセンターメンバーを取り外す。
4. 取り外したファンは壁に立てかけると羽根やスポークシャフトが破損する原因となるため、必ず水平に置く。
5. 一度組み立てたファンユニットの羽根を外す場合は、テーブルや床などに置いてセンターメンバーから順番に取り外す。

以下、エココプターの取り付け方を解説します。

1. 下記の条件2つを満たした位置に取り付ける。
   ・エアコンの吹き出し口のフラップに当たらない場所
   ・エココプターのプロペラに直接風があたる位置
2. プロペラが回るように金属のステー部分の角度調節し、プロペラの設置位置を決める。
   この時プロペラを付ける位置に保持具をあてて、仮止めテープなどで印をつけるといい。
3. 保持具の剥離紙をはがしてそれぞれの取り付け位置に貼り、24時間以上放置する。
4. エアコンと保持具との隙間にエココプターのステーを挿入
5. プロペラが回るのを確認して完成！

エアコンのプロペラは自作可能です。材料と手順をご紹介します。

＜材料＞

• ペットボトル
• 厚紙
• 段ボール
• 鬼目ナット
• 結束バンド
• 羽を取り付ける角材8本

＜手順＞

1. ペットボトルを高さ10cmくらいで切断し、2カ所に穴を開けます。
2. 角材8本と、厚紙で作った羽を結束バンドで固定します。
3. 直径20cmの円を段ボールで2つ作りのり付けし、円の中心部分と角材を固定するための部分など、17カ所に穴を開けます。
4. 中心に開けたもの以外の16カ所の穴に結束バンドを差し込み、角材付きの羽をしっかり円形段ボールに固定します。
5. 段ボールの中心部分に開けた穴に鬼目ナットを下から通し、ワッシャーとボルトの付いたねじをそこに挿し込み、段ボールと鬼目ナットを固定します。
6. ペットボトルの口と同じサイズのベアリングの穴に上からねじを挿し込み、そのベアリングをペットボトルの口の中にはめ込んで、ペットボトルの口から突き出す形になったねじを鬼目ナットに入れ込むと、段ボールとペットボトルが固定されます。
7. 1.でペットボトルに開けた穴と、ダブルクリップのつまみ部分をナットでしっかり固定し、2つのダブルクリップを冷房にしっかり取り付けて完成です。

自作したプロペラは既製品と異なり、耐久性が低く、落下する可能性があります。DIYに慣れていない方は既製品を購入するようにしましょう。

エアコンにプロペラを設置しても、エアコン本体のフィルターが汚れていると、風が上手く循環しません。特に使っていない時期などは、ホコリやカビが溜まりやすいので、月1~2回の定期的な掃除が大切です。

大がかりな掃除が難しい時には、こまめにフィルターを掃除機で吸ってあげるだけでも、かなり空調効率が上がります。カビ対策には湿気を逃がすのが効果的です。送風運転で内部をしっかりと乾燥させる・定期的に換気をするのがおすすめです。

また本体を掃除する際は、必ずプロペラを外してから安全な状態で掃除をするようにしましょう。その際、プロペラについたホコリも柔らかい布などで掃除するのがおすすめです。エアコン内部の掃除やエアコンを分解する必要がある場合は、プロに頼みましょう。

エアコンは部屋の空調をコントロールして快適にしますが、風の向きによっては冷えすぎてしまうなどの悩みもあります。エアコンのプロペラは風を効率よく循環し、直撃風の解消や温度ムラを防いで節電にもつながります。エアコンのプロペラを上手に活用して、快適なお部屋で過ごしましょう。