エアコンに延長コードを使用しても問題ない？｜エアコン用延長コードのおすすめも紹介

引っ越し・エアコン導入の機会には、エアコンとコンセントの位置が離れていて届かない・エアコンのコンセントの長さが足りないといった問題が付きものですよね。「延長コードを使用しても大丈夫？」と疑問に思う方もいらっしゃいます。

結論から述べると、普通の延長コードの使用はおすすめできません。普通の延長コードでは電力が足りないためブレーカーが落ちる可能性があり、最悪の場合には火災に発展するケースもあるからです。

本記事では、エアコンに延長コードを使用する際の疑問点・エアコン用延長コードのおすすめ商品10選を紹介します。ヤマダ電機などの取り扱い店舗、15A（1500W）や20A（2000W）対応の商品も取り上げますので、ぜひご覧ください。

エアコンは他の家電より電力を消費する家電のため、1度に大きな電流がコンセントに流れます。そのためエアコン専用のコンセントを使用し、分電盤も他の家電と独立した専用の回路が必要です。普通の延長コードの場合、定格容量をオーバーしてしまい電圧に耐え切れない可能性があります。

前述したとおり、エアコンには基本的に専用コンセントが必須です。それでは、引っ越し時や新しくエアコンを買ったときなどに、エアコンがその専用コンセントに届かない場合はどうしたらいいのでしょうか。そのような場合、専用コンセントを増設する必要があります。

原則メーカー側は安全使用を第1に考えるため、専用コンセントの設置・増設工事を推奨しています。専用コンセントについては、以下の記事で詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてください。

設置工事不要で取り付けられる窓用エアコンも、専用コンセントに繋げて使用しましょう。中には「通常のコンセントでも使用可」と記載のある機種もあります。しかし、窓用といえども電力消費量はほかの家電よりも大きいです。

そのため、使い方によってはブレーカーが落ちたり、火災が起きたりするリスクがあります。

エアコンの専用コンセントを見分ける際には、どの位置に設置されているか・コンセントの形状がどのようになっているかチェックして判断します。専用のコンセントは、エアコンを設置するための場所の、近くの壁の高い位置に配置されている場合が多いです。

また、エアコン専用のコンセントは、曲がっている設計・穴が3つある設計といった通常のコンセントとは異なる作りをしています。エアコンから接続するプラグと同じ形の穴であれば、専用のコンセントであると判断できます。

エアコン専用のコンセントがどこにあるかわからない場合や、判断が間違っていないか不安な場合は、エアコンを取り扱う業者に相談し確認を依頼するのもおすすめです。

消費電力の大きいエアコンは、スイッチを入れると大量の電流が一気に流れます。普通の延長コードはエアコンの電流に耐えられるほど頑丈ではないため、コンセント周辺が熱い状態になってコードが溶け、発火するリスクがあります。

ダイキンなどエアコンを販売しているメーカーも、一般の延長コードの使用は非推奨としています。発火すると火災に発展する可能性もあるので大変危険です。

エアコンは専用のコンセントにつなげて使用するのを前提に製造されているので、普通の延長コードにつなげて使用した場合、エアコンが故障してしまう恐れがあります。

発熱や焦げた臭いがすると熱でエアコンの形状が変化し、不具合が生じる可能性があります。最悪の場合、エアコンが故障するだけでなく、火災の原因にもなります。

これだけの危険性があると法律なども決まっていそうですが、実はエアコンでの延長コード使用禁止に関する法律はありません。そのため、「大電流が流れるエアコンで延長コードを使うのは危険なため非推奨」と家電業界が主体的に呼びかけているのが現状です。

どうしても延長コードが必要な場合には、エアコン専用の延長コードを使用してください。エアコン専用の延長コードとは、エアコン対応の高ワット用延長コードです。消費電力が大きく高電流が一気に流れるエアコンに対応しているため、リスクを軽減できます。延長コードの長さは5～10mはなくても十分です。

1500Wまでの一般的なタイプだけでなく、大手メーカーであるパナソニックではメーカー推奨の高ワット用延長コードの取り扱いもあります。しかし、メーカー推奨の場合でも延長コードを繋げる行為自体にリスクがあるので、基本的には非推奨な場合が多いです。

エアコン用延長コードは、ヤマダ電機などの家電量販店やホームセンターで販売されています。実物を見て選びたい方は、お店に行ってみるのがおすすめです。家電量販店には専門知識を持つスタッフがいるので、相談しながら購入できます。

ホームセンターの場合、店舗よってはエアコン用延長コードを取り扱っていない場合があるので注意が必要です。事前にエアコン用延長コードの取り扱いがあるかどうか問い合わせておくようにしましょう。

エアコン用延長コードの購入に踏み切る前に、まずはエアコン本体に付いている元々のコード長を測るようにしましょう。一般的なエアコンのコードの長さは、おおよそ150cm程度。本体の右側・左側のどちらからコードを出すかによっても左右されます。

コンセントまで届かない場合は延長コードを導入するか、もしくはコンセントの移設工事を検討しましょう。

エアコンのコンセントや電源コードが熱い場合は、定格電流を超過している危険性があります。まずは規格を確認し、適合していない場合は正しい規格の機器同士で接続し直しましょう。規格上の問題がない場合は、エアコン本体に異常が生じている可能性があります。

上記のような場合はエアコンの運転を中止し、電源プラグを抜いてエアコンの販売店・メーカーに相談しましょう。

今回はエアコンの延長コードについて詳しく説明しました。普通の延長コードを使うと、発火したりエアコン自体が故障したりしてしまうなどリスクがあります。各エアコンメーカーも延長コードをつなぐ行為を非推奨としているので、延長コードの使用は原則控えましょう。