【異音】エアコンの室外機がガタガタとうるさい｜原因・対策を徹底解説

室外機はエアコンを動かすために必要なものですが、動いている以上全く音がしないわけではありません。しかし「外から聞こえる室外機の音がうるさい」「眠れない」など、大きすぎる音に困っていませんか？実は、室外機の音を小さくする方法があります。

室外機の音がうるさいと感じる場合は、故障を疑う前に室外機の設置状況をチェックするのが大切です。状況次第ではちょっとした工夫で音を抑えられます。

こちらでは「ガタガタ音がする」「異音が聞こえる」といった室外機の対処法についてご紹介します。修理業者を呼ぶ前に、ぜひチェックしてください。

エアコンの仕組みは、まず室外機の熱交換器で外にある空気の熱を集めます。その熱を冷媒にのせてから圧縮機に送ります。圧縮機の圧力により高温になった冷媒は室内機へと送られ、熱交換器によってあたためられたのが温風です。冷房は逆で熱が放出された冷媒を室外機に送ったあと、減圧機で低温にします。

エアコンの室外機の音は、室内と室外の気温差があると大きくなります。これは、エアコンが室内の温度を一生懸命上げたり下げたりしている証拠でもあります。冬場の使用は室外機に負荷がかかり動作音が大きくなります。

エアコンの室外機からの音がうるさいと感じる場合、室外機の置き方をチェックしましょう。地面や土台と密接せずに、ガタガタと不安定になっていませんか。室外機がしっかり固定されていない場合は、エアコンを動かすたびにうるさい音が発生します。

このような場合は、土台に室外機をしっかり固定すればある程度音は抑えられます。1度室外機の設置状況を見直してください。

室外機にはお手入れが必要ですが、外部だけでなく内部にも汚れが溜まります。内部のホコリや異物を取り除けば音を抑えられます。室外機の内部の作りは複雑で、自分でお手入れするのは難しいため、プロに依頼するのがおすすめです。

室外機周りが汚いと、室外機に汚れが溜ります。そのため、庭やベランダなど室外機の設置場所は常にきれいにしておきましょう。室外機の汚れの原因になるものは、落ち葉・砂・虫などです。自然が豊かな場所に室外機を設置している場合は周囲もしっかり清掃しましょう。

室外機が古いと経年劣化で羽やモーター・コンプレッサーなどに不具合が生じます。内閣府「消費動向調査」よると、室外機の耐用年数買い替えの目安は約13.8年です。経年劣化が原因で音が発生している場合は、適切なタイミングでエアコンを買い替えましょう。

エアコンの室外機の音が気になる場合、室外機が正しく設置されているか確認しましょう。室外機が傾いていると、ガタガタと音がする場合があります。

室外機を水平な場所に設置するために段差がない場所を作りましょう。また、難しい場合は室外機用の台を利用する方法がおすすめです。

室外機は砂利の上に置くと振動が増大して音がうるさくなります。そのため、室外機は障害物のない場所に設置してください。エアコンの室外機は20kg以上あります。重たいものでは50kg前後の負荷がかかるため、室外機の重さに耐えられる場所に設置してください。

また、室外機の周囲にも物を置かないようにしましょう。周囲にものがあるとエアコン内部の空気の排出を邪魔してしまうケースがあるからです。空気を排出を妨害するとモーターに余計な負荷が掛かり大きな音に繋がります。排気口の周辺には十分なスペースを取るようにしてください。

エアコンの室外機の音が気になる場合は、防振ゴムを使うのも1つの手段です。振動から発生する音を防げます。防振ゴムは、室外機と土台の間に挟み込んで使うアイテムで、通販やホームセンターなどで購入が可能です。防振ゴムについては以下の記事でも解説しています。

エアコンの室外機の音が気になる場合は、室外機の掃除をしてください。掃除をする場所は、室外機の外部・内部・室外機の周りです。賃貸住宅でも室外機周りの掃除は可能なので、できるだけきれいにしておきましょう。

室外機購入から10年以上経っている・エアコンが冷えない・暖まらないなどの不具合がある場合は、エアコンと室外機の買い替えも視野に入れましょう。室外機はエアコンと一緒に買い直すのがおすすめです。

室外機の周りのゴミを掃除します。ほうきとチリトリで周りを掃除しましょう。ホコリの原因や詰まりの原因になるものを取り除くと、室外機の音を抑えられます。また、室外機の周りにはなるべく物を置かないようにするとホコリが溜まりにくくなります。

室外機周辺の掃除方法や手順については、以下を参考にしてください。

1. 感電などを防ぐためエアコンの電源を落とす
2. 室外機に付着している汚れをほうきなどで取り除く
3. 細かい箇所は掃除機や歯ブラシなどを使う
4. 泥汚れや土などは水拭きが効果的
5. 仕上げに乾拭きの雑巾で拭き取る

室外機のカバーの汚れは雑巾で水拭きしてください。室外機の背面のギザギザしているところを「フィン」といい、フィンの掃除にはブラシを使う方法がおすすめです。掃除用のブラシ・掃除機のブラシ・歯ブラシなどが使えます。フィンの掃除方法については以下の記事で紹介しているので、ぜひ参考にしてください。

ドレンホースや水抜き穴は、エアコンが運転する際に発生する水分を外に流すためにあります。ドレンホースの入り口に詰まりがある場合は、歯ブラシなど細めのブラシでかき出して掃除してください。詰まりがあると、水が逆流してエアコンが故障する原因になります。

室外機の羽がある場所は、室外機の内部として扱われています。さまざまな機器が搭載されており素人が掃除すると危険なので、プロの業者に任せてください。エアコンの羽をきれいにしたい場合は、掃除機でホコリを吸う程度に留めておきましょう。

以下では、素人がエアコンの室外機を分解した場合に起こり得るリスクについてまとめています。

• 配線などで感電する恐れがある
• 部品に水がかかり漏電・故障する場合がある
• 内部にある金属部品やフィンなどで怪我する危険性
• 分解しても元通りに組み立てられない可能性がある

賃貸住宅でエアコンの室外機の音に対して苦情があった場合、近隣トラブルを避けるために大家さんや管理会社に相談しましょう。大家さんに業者を呼んでもらい、速やかに音の原因を確かめて対処するのがおすすめです。

エアコンが備品である場合は、自分の手で室外機の場所を変えたり修理を依頼したりするのは避けておくと無難です。また、事前にお掃除など自分でできる項目を実践してみましょう。

パナソニックのエアコンは、室外機の音を抑える「室外音 低め」の設定を行えます。室内の温度と外気温の差や運転状況にもよりますが、できるだけ室外機の音を抑えた運転が可能です。少しでも静かなエアコンを使いたい場合は、室外機の音を抑える機能が搭載されたエアコンに買い替えるのもおすすめです。

室外機にごみが入らないようにしたい場合や、見た目を気にしたい場合は、室外機カバーの設置もおすすめです。室外機にごみが入らない工夫をしておけば、ごみが原因の音を防げます。以下の記事では、室外機のカバーの選び方やおすすめ商品をご紹介しています。ぜひ参考にしてください。

室外機が急にうるさくなった場合には、エアコンクリーニングを請け負っている業者に依頼するのがベターです。クリーニング業者選びは、以下の選び方のポイントを参考にしてみましょう。

• 業者の口コミをチェック
• 料金相場は適正化をチェック
• 不要なオプションなどがないかをチェック
• 万が一の損害賠償などに対応しているか
• 土日も対応しているか
• お掃除型エアコンを取り扱っているか
• 抗菌や防カビ仕上げのオプションがあるか

エアコンの室外機の音が気になる場合は、周囲の掃除や設置方法を工夫しましょう。それでも解消しない場合は、修理や買い替えも視野に入れるのが必要です。エアコンの音に対処して、静かで快適な暮らしをしましょう。