【評判・口コミ】富士通エアコン「ノクリア」全シリーズ紹介【最悪？うるさい？】

「ノクリア（nocria）」とは、日本の総合エレクトロニクスメーカーである富士通株式会社が手掛けているエアコンです。ミニマルかつシンプルな見た目が特徴で、和室・洋室問わず幅広い部屋にマッチします。熱交換器の加熱除菌機能で臭いを抑えるなど、機能性も十分です。

ノクリアの魅力の1つが、ニーズや目的に応じたシリーズが展開されている点です。お部屋の室温を快適に保つハイエンドモデル「Xシリーズ」・寒冷地エアコン「ZNシリーズ」・耐塩害仕様の「Vシリーズ」・ヤマダ電機オリジナルモデルなどラインナップが豊富です。

この記事では、富士通ゼネラルのエアコン「ノクリア」について、各シリーズの特徴から口コミをもとにした評判や、富士通ゼネラルの製品はうるさくて最悪との噂まで解説します。ノクリアに興味があり、評判が気になっている方はぜひお読みください。

ノクリアの独自技術として注目したいのがハイエンドモデル「Xシリーズ」のみに搭載された「デュアルブラスター」機能です。デュアルブラスターはサーキュレーターのような役割を果たし、暖房時には上にたまりがちな暖かい空気を下へ、冷房時には下にたまりがちな冷たい空気を上へ送り室温のムラをなくします。

デュアルブラスター機能はハイエンドモデルのみ搭載で手が出しにくい方におすすめなのが、「Xシリーズ」の下位モデルにも搭載されている「左右独立ルーバー」です。センサーが見つけた部屋の温度のムラを左右に独立したルーバーによる気流で解消してくれます。デュアルブラスターには劣りますが、おすすめの機能です。

ノクリアにはAI技術を活用したエアコンの自動制御機能が搭載されています。現在、多くの家電にAI技術が採用されており、エアコンも各社AI付きを発売していますが、ノクリアの特徴は、IT企業ならではの高精度な「ダブルAI機能」です。

エアコン本体に搭載されたAIが、日々のリモコン操作と室温や季節などの環境情報を組み合わせて学習して分析するだけでなく、クラウドにも情報を蓄積し、さらに高精度に学習していきます。日常的に使っていくだけで、自分に合った制御を提供してくれる賢い機能です。

富士通ゼネラルはエアコンのフィルター自動お掃除機能を初めて搭載したメーカーです。今では一般的な機能ですが、最初に搭載した事実から富士通がお掃除機能に力を入れているのが分かります。

また、2021年モデルの全シリーズに搭載されているのが「熱交換器加熱除菌」機能です。熱交換器を55℃以上に加熱して除菌し、カビや細菌の発生を抑えます。熱交換器にカビが生えるとイヤな臭いがしたり、汚れた空気を吸い込んだりするので、あると安心な機能です。

ここまで説明した機能以外についても表でご紹介します。シリーズによって搭載している機能が異なるので、自分に必要な機能が対応しているか購入前に確認しましょう。

ここまでは、ノクリアの特徴やどんな方におすすめなのかをシリーズ別にご紹介しました。続いてはノクリアの口コミをご紹介します。うるさい・最悪との噂もあるため気になる方も多いですよね。パワフルで快適と高評価の口コミ、音がうるさいと低評価の口コミに分けてご紹介します。

ノクリアは、他社製品に比べると価格が安くてコスパがいいと評判ですが、なぜ安いか気になりますよね。低価格で提供されているのは、他社の高級エアコンに搭載されている換気や加湿機能などが付いていないため、その分価格が抑えられるのが理由です。

ノクリアの価格帯は、シリーズや適用畳数によって幅があります。最上位モデルのXシリーズや寒冷地向けの「ゴク暖」シリーズでは、30〜35万円程度。最もお手頃なシンプル機能のCシリーズは、5万円前後です。その他にも10万円前後のお値段で購入できる製品も多くラインナップされています。予算や必要な機能を考慮した上で選ぶのが大切です。

Xシリーズは、デュアルブラスターや熱交換器加熱除菌など、さまざまなオプションが備わっている多機能型のシリーズです。温度と速さが異なる2種類の気流を組み合わせる「ハイブリッド気流」機能が備わっており、冬は足元からあたたかく、夏はムラなく涼しい風が送られてくるので快適に過ごせます。

エアコン内に、抗菌・防カビコーティングを施した「ハイドロフィリック熱交換器」を搭載しているのが特徴です。冷房時と除湿時に発生した水を利用して自動洗浄するので、お手入れの手間が省けます。

AIやIoTに対応しており、部屋の環境や使用パターンを学習して自動で快適な温度に設定するのもポイントです。また、6畳用から29畳用まで8種類あるのも魅力で、ハイエンドモデルを探している方におすすめのシリーズです

Hシリーズは2022年に登場した新シリーズです。高さわずか250mmとスリムなのが特徴で、狭いカーテンレールの上にも設置できるのが魅力。設置スペースが限られているお部屋におすすめです。さらに、他のシリーズの製品に比べ暖房能力が高く、外気温が低い時でもお部屋の暖かさをキープします。

それでいて、省エネ性能も優れているので、電気代を抑えたい方にもぴったり。さらに、節電対策になる「人感センサー」やお部屋に合わせて自動で最適な運転を行う「おまかせノクリア」機能なども搭載されています。

SVシリーズは、2020年にグッドデザイン賞とレッドドットデザイン賞を受賞しており、和室・洋室問わず幅広い部屋にマッチするデザイン性を持つシリーズです。あたたかみのある風合いが感じられるファブリックパターンを採用しており、かつコンパクトで、あらゆる場所に設置できます。

室温が設定温度に到達する直前に除湿運転へと自動で切り替わる「さらさら冷房」機能を搭載しているのがポイントです。湿度の高い日でも蒸し暑さの感じにくい空間が作り出せます。また、運転しながらエアコン内を洗浄する機能も備わっています。

部屋に人がいなくなると自動でOFFになり、部屋に人が入ってくると自動でONになる機能が搭載されているので、省エネ性と節電性も良好です。6畳用から18畳用まで5種類がラインナップされています。

Dシリーズは、コンパクトかつスタイリッシュなボディを実現したシリーズです。狭いスペースにも収まる高さ設計を採用しており、高さが295mm確保できる場所であれば、ハイサッシやカーテンレールの上にも設置できます。

マイコンの働きで冷やす能力を抑制した「ソフトクール除湿」と室温が下がりにくく寒くなりにくい「ひかえめ除湿」と2種類のモードが備わっており、湿度が高い夏場でも快適です。また、温風が170°行き渡る「ワイド暖房」が搭載されているので、冬場もあたたかく過ごせます。

季節にあった運転モードが備わっており、シーズン通して活躍するのもポイントです。6畳用から18畳まで5種類のアイテムがラインナップされています。価格が安く、コストパフォーマンスに優れるシリーズです。

Cシリーズは、コンパクトで高い設置性が備わっているシリーズです。高さ約300mm、壁から800～900mmが確保できる場所であれば、サッシの上にも設置できます。また、ロング気流とワイド気流が搭載されているため、縦長の部屋と横長の部屋のどちらにも対応しているのが特徴です。

室温が26～28℃の時は自動で送風、28℃を超えると自動で冷房に切り替えるなど、季節や外気温度に合わせたモードを搭載しています。季節を問わず、一年中快適に過ごせます。

抗菌・防カビコーティングを施したハイドロフィリック熱交換器を採用しているなど、清潔に使い続けられる機能も備わっています。6畳用から18畳用まで5種類がラインナップされており、デザイン性と機能性を兼ね備えたエアコンを探している方におすすめのシリーズです。

Vシリーズは、前述のCシリーズに、ランドリー運転と、室外機の耐塩害仕様がプラスされたシリーズです。ランドリー運転は、梅雨の時期や洗濯物が乾きにくい天候の日に、室内で洗濯物をかわかしたいときに使う機能です。乾燥に特化したモードで、スピード乾燥させてくれますよ。タイマー設定できて自動停止できます。

耐塩害仕様は、室外機に使われているネジ・ナットなどの部品と外装パネルが、潮風にさらされても錆びにくい耐久性の高い仕様になっています。特に海岸線沿いにお住まいの方には必須です。

ZNは、外の気温が-15℃でも寒さが感じにくいシリーズです。足元温度最高約40℃、高温風最高約60℃とパワフルな暖房能力が備わっており、不在時でも部屋が寒くならない「10°C暖房」などの機能も搭載されています。

富士通独自の冷凍サイクル制御を搭載しており、熱交換器を熱して除菌する運転モードを実現しているのも特徴です。フィルターの汚れをブラシでかき出し、ダストボックスに回収する自動清掃機能も備わっています。清潔な状態を保ちつつ使用できるのが魅力です。

8畳用から23畳用まで6種類がラインナップされており、部屋の広さに応じて選び分けられます。寒冷地に住んでいる方におすすめのシリーズです。

DNは、優れた設置性が備わっているのが特徴のシリーズです。高さが295mm確保できる場所であれば、ハイサッシやカーテンレールの上、窓上のような狭いスペースなど、あらゆる場所に取り付けられます。

部屋に人がいるかいないかをセンサーが検知して控えめ運転への切り替えや停止を自動で行う機能が備わっているなど、省エネ・節電サポートを兼ね備えているのも魅力です。また、部屋に人が入ってきた際に自動でオンになるなど、リモコンのスイッチを押す手間なく快適に使用できます。

足元温度最高約40℃、高温風最高約55℃とパワフルな暖房能力が備わっています。6畳用から18畳用まで5種類がラインナップされており、寒冷地に住んでいる方におすすめのシリーズです。

ノクリアのRシリーズとMシリーズは、どちらもヤマダ電機オリジナルモデルとして、ヤマダ電機店舗やWebサイトのみで販売されています。Rシリーズは基本機能搭載のスタンダード仕様、Mシリーズは高性能なハイグレード仕様です。

Rシリーズは、フィルターお掃除機能付きの最安シリーズで、さらに熱交換器加熱除菌が付いているリーズナブルな商品です。一方Mシリーズは、人の温冷感や家具の配置を検知し、温度ムラのない最適な温度制御をするスマートセンサーや、ランドリー運転などが付いており、多機能な商品をお探しの方におすすめします。

エアコンは省エネ性能の高いモデルを選べば電気代を抑えられます。メーカーが発表している「APF（通年エネルギー消費効率）」の数値が高いものほど省エネモデルです。

よく耳にする「省エネ基準達成率」は、省エネ基準をどの程度達成したかを表したものです。しかし、冷房能力とサイズによって省エネ基準は異なるので、省エネ性能を比較するのであれば「AFP」を確認しましょう。上位モデルの「Xシリーズ」「Zシリーズ」は他のシリーズに比べて省エネとなっています。

以下の記事では、エアコンの電気代を節約する方法を詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてください

フィルター自動お掃除機能付きのエアコンは、フィルターを自動で掃除してくれる大変嬉しい機能ですが、メンテナンスが必要です。掃除されたホコリを屋外に排出するタイプと、ダストボックスに溜めるタイプがありますが、ノクリアはダストボックスタイプです。

ダストボックス内のホコリは、取り出さないと溜まってしまい臭いの発生源になりますので、定期的に自分で掃除しましょう。エアコン本体から取り外してホコリを捨て、ボックスを水洗いで綺麗にして戻します。富士通ゼネラルの公式サイトに説明動画があるので、参考にご覧になってください。

ノクリアのエアコンを使っている際、通信ができなくなってしまう場合があります。故障かなと感じたら、通信ができなくなってしまった原因が何かを突き止めましょう。まず確認しておきたいのが使用環境です。リモコンと受信部との間に遮蔽物がないか、受信部に強い光が当たっていないかをチェックしましょう。

また、リモコンの日時設定ができていない、チャイルドロック中であるなど、リモコン自体に何らかの問題や設定がなされている場合も考えられます。公式サイトに通信ができなくなった際の対処法が記載されているので、確認してみましょう。

エアコンの動作がおかしいと感じた場合、故障を疑いますよね。故障内容や故障個所調べようとした場合、ノクリアでは、電源ランプとタイマーランプの点滅パターンで故障個所を推定できます。ただし、点滅パターンは製造年によって異なる場合があるので、必ず製品の型番を調べてから確認しましょう。

以下の点滅パターンは故障ではないので、適切に対応してください。

ランプの点滅状態についての詳細は、メーカーホームページにある自己診断早見表を参照してください。以下はサイトリンクです。

エアコンに限らず、長く使っている家電はトラブルが付きものです。帰宅するとエアコンに普段見慣れないランプが点灯しているのはよくありますが、焦りは禁物です。修理に出す必要がある場合もあれば、単にエアコンのお手入れの時期のサインの可能性もあります。

こういったときに大切なのが、取扱説明書や公式サイトの確認です。よく確認せずに自己判断で壊してしまうと、適切なサポートが受けられなくなってしまうかもしれません。そのため、何かトラブルの際は、焦らずに取扱説明書を読みましょう。以下に、富士通ゼネラルの公式サイトへのリンクを貼っておきますので、トラブルに備えて確認しておくのがおすすめです。

富士通が手掛けているエアコンのノクリアは、ニーズや住んでいる地域に応じてシリーズ分けされています。どのシリーズにどんな特徴があるのかを把握し、ライフスタイルに合ったモデルを選ぶのがおすすめです。この記事を参考に、ぜひノクリアの購入を検討してみてください。