エアコンのタイマーのやり方｜暖房の電気代は？入タイマー予約も！切れないときは？

エアコンは暑い時期にも寒い時期にも、部屋の温度を快適に保つためには必要不可欠な製品です。エアコンにはさまざまな機能が備わっていますが、中でもタイマー予約はとても便利な機能で、うまく活用すれば電気代の節約にもつながります。

そんなエアコンのタイマー機能ですが、「よく見るおやすみタイマーとは何か」「入タイマーとはなにか」「予約しても切れないときがあるのはなぜか」などといった疑問点も多いです。

この記事では寝る前に設定する最適時間やタイマー機能のやり方・気になる電気代など設定方法や疑問点について解説していきます。またエアコンにトラブルが生じた際の対処法を、東芝・三菱・ダイキンなどのメーカー別にご紹介します。エアコンのタイマー機能を使いこなしたい方はぜひ参考にしてみてください。

エアコンには、基本的に入タイマーと切タイマーが用意されています。入タイマーと切タイマーは、0.5時間、もしくは1時間単位で設定した時間に、エアコンの作動や停止を予約できる機能です。

予約方法としては時刻で予約するタイプと経過時間で予約するタイプの2つがあります。他にも状況に合わせて温度を自動調節する機能も便利です。たとえば日立のエアコンの「みはっておやすみ」機能を使えば睡眠時の冷えすぎや温まりすぎを防げます。

また日立のエアコンが持つ機能のなかでは、「毎日予約機能」にも注目です。毎日予約機能を利用すれば、設定した時間に合わせて、毎日自動的にエアコンの運転のON/OFFを行えます。とても便利な機能なので、気になる方はぜひチェックしてみてください。

エアコンの入/切タイマーを同時に予約できるかは、タイマーの種類によって異なります。設定した時刻にタイマー予約するタイプであれば、切りタイマーと入りタイマーを組み合わせて同時に予約できます。

しかし、3時間後など経過時間で予約するタイプの場合、切りタイマーと入りタイマーのいずれかしか設定できません。時刻で予約するタイプと比較すると、経過時間で予約するタイプの方は使い勝手がよくないと感じる場合もあります。これから新しくエアコンを買う予定の方には、時刻でタイマー設定できるモデルがおすすめです。

エアコンの電気代は、1日平均120円とされています。月で計算すると1,600円前後の電気代がかかります。年間で計算すると、約19,000円の電気代です。

しかし、世帯人数・部屋数・オール電化か否かでエアコンの台数や消費電力などが変わり、年に9万円前後の電気代がかかる場合もあります。エアコンの電気代については、以下の記事で詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてください。

前述したように、エアコンは暑い時期に冷房で部屋を涼しくするだけでなく、寒い時期には暖房機能で部屋を暖められます。ここで気になるのが、暖房を使用したときの冬の電気代です。機種にもよりますが、暖房を1時間使用すると2.8〜53.5円の電気代が発生します。

1日8時間使うとすると、1ヶ月の電気代は(2.8～53.3×8)×30＝672～12,792円です。エアコンの暖房は消費電力が大きいほど電気代が高く、8時間ずっと最大出力で運転させると12,000円前後と高額になります。

逆に、消費電力を節約するように工夫しながら使えば、1ヶ月で1,000円以下の電気代に抑えられます。

エアコンのタイマー機能を使うと、待機時間の分だけ電気代がかかってしまい、損をするイメージがありますよね。しかし、タイマー機能はほとんど電力を使わずに済むので、神経質に電気代を気にかける必要がないのが特徴です。

また、入タイマーですぐに温風が出るように設定していると、待機中にエアコンが予熱するため、電源がオフのときでも電力を消費します。余計な消費を防ぐためにも、冬に入タイマーを使う際は、あらかじめ設定温度を低めにしましょう。

エアコンは付けたままにしておくと、それだけ長い間電力を使ってしまいます。実際に24時間エアコンを付けっぱなしにする実験をしている方もたくさんいますが、「必要なときだけエアコンを付けた方が安い」といった結果が主流です。

同様に、寝ている間もエアコンを付けっぱなしにすると電気代が高くなります。防止策として、就寝時はだいたい1時間後にエアコンがオフになるように、タイマー予約をするのがベストです。また、外出時にはエアコンを必ず切るといった基本的な工夫も重要です。

おやすみタイマーとは寝る時間に合わせて寝室の室温を快適にしたり、朝までつけっぱなしで体が冷えたりするのを防げる機能です。ただし、メーカーによって機能や設定方法変わるので使用前に確認しましょう。ここでは、パナソニックと日立を例に紹介します。

日立のエアコンには、「みはってやすみタイマー」機能が搭載されているモデルもあります。この機能は、おやすみ運転停止後も冷房・除湿・快適運転で室温が上がると、設定温度を控えめにして自動で再運転する機能です。より快適に使いたい方は、チェックしてください。

日立のエアコンは、切タイマーだけでなく入タイマーもついている機種があります。入タイマーを使えば、朝起きる時間や帰宅する時間などに合わせて電源を入れられるので無駄なく快適に過ごせます。

機種によっては、切タイマーと入タイマーを組み合わせて使えるタイプもあります。寝た後に切れるようにし、起きる前に入るようにすれば暑かったり寒かったりする時間が減らせて便利です。

パナソニックのエアコンは、決めた時刻に運転・停止が設定できる「入／切タイマー」や決めた時間が経過したら切れる「おやすみ切タイマー」などがあります。

また、エオリアアプリ対応機種であれば、スマホで1週間分の運転・停止を設定できる「ウィークリータイマー」なども使えるので生活に合わせて無駄なく電源操作が可能です。

ダイキンエアコンのタイマーは、運転の開始や停止を設定できる「時刻タイマー」や運転開始・停止するまでの残り時間を決める「入タイマー／切タイマー」があります。時刻タイマーは、1回だけの設定や毎日繰り返す設定などもできます。

東芝のエアコンは、 専用アプリと連動できるタイプの製品があります。アプリには「ウィークリータイマー」があり、平日・休日それぞれ別のタイマーをセットできたり、曜日ごとに変えたりも可能です。

専用アプリ対応の製品を複数使っている場合は、アプリに製品を登録するだけでまとめエアコンをオフできます。外出時に「あれ？エアコン消したっけ？」と心配になってもその場ですぐに、まとめてオフで安心です。

シャープのエアコンは、入タイマー・切タイマーどちらかのセットが可能です。入・切を同時にセットする機能はありません。入タイマーも切タイマーも、設定した時間が経過する運転を開始・停止するようになっています。

エアコンにはマイコンと呼ばれる小さなコンピュータが搭載されており、タイマーランプの点滅はマイコンが誤作動を起こしている場合が原因の1つとして考えられます。マイコンの誤作動によるタイマーランプの点滅は、以下の方法で解決できます。

1. エアコンのコンセントを抜いて10分ほど待つ
2. コンセントを繋いでエアコンを作動させる
3. 成功するとタイマーランプが点滅しなくなる

上記を行ってもタイマーランプが点滅する場合は、エアコンが故障している可能性があるので、各種メーカー問い合わせ窓口にて相談しましょう。

故障によってエアコンのタイマーランプが故障している場合、冷房ガスが漏れているかもしれません。エアコンのコンセントを抜いて3分放置した後に運転開始し、以下の条件に当てはまるかを確認してください。

• コンプレッサーが回っているが、エアコンが効かない
• 配管バルブの周りに霜が付いている

上記に当てはまる場合は冷房ガスが漏れている可能性が高いので、こちらについても修理窓口への相談や買い替えの検討をおすすめします。

予約した時間になっても、スイッチが入らない・切れない場合は、以下の原因が考えられます。ここではパナソニックのエアコンを例に紹介していきます。

まず、タイマーランプが点灯していない場合は、そもそもタイマー予約ができていない状態です。そのため、もう一度予約をし直してください。また、リモコンの時計が間違っている場合は予約した時間になっても運転・停止がされません。リモコンの時刻設定をし直してから予約しましょう。

時間指定して運転操作できるエアコンのタイマー機能は、特に睡眠時に役立ちます。しかしいざ使用するとなると、運転停止を何時間後に設定すべきか迷ってしまった経験のある方も少なくないはずです。

そんな睡眠時の予約時間ですが、大手家電メーカ「パナソニック」によると就寝後3時間と起床前30分～1時間の運転か、つけっぱなしがおすすめだそうです。ただし使用する環境や体質によっても適切な時間は変わります。自分に合った温度・時間を探して、快適な睡眠につなげましょう。

エアコンのタイマー機能を活用し、必要なときにだけエアコンを作動させれば電気代の節約に繋がります。また、タイマーランプの点滅はエアコンの故障を知らせている場合があります。エアコンの機能を熟知して、無駄のない快適な生活を送りましょう。